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AI活用ガイド Vol.5
うちの仕事で、AIに任せられることを探す
「AIを使った方がいいのは分かる。でも、うちの何に使えるのか分からない」——実は、その探しもの自体がAIの得意分野です。業務の棚卸しから、一緒にやってみましょう。
1
一日の仕事を、書き出す
まず、あなたや従業員のある一日の仕事を、ざっと書き出します。正確でなくて構いません。「朝は伝票の整理、午前は現場、昼にメール返信、午後は見積もり…」——この程度で十分です。
書くのが面倒なら、音声入力で一日を振り返って話すだけでもOKです。それを添付するか、そのままチャットに貼り付けてください。
2
仕分けを、AIに頼む
書き出した仕事を渡して、AIに任せられる度合いで仕分けてもらいます。
たとえば、こう話しかける
うちの一日の業務を書き出しました。この中から「AIがすぐ手伝えること」「工夫すれば手伝えること」「人がやるべきこと」の3つに分けて、理由も教えてください。
たいてい「文章を書く・まとめる・調べる・チェックする」系の仕事が「すぐ手伝えること」に入ります。逆に、現場作業や対面の仕事は「人がやるべきこと」に残ります。この線引きが見えるだけでも収穫です。
3
いちばん小さいものから、一つ試す
「すぐ手伝えること」の中から、いちばん小さくて、失敗しても困らないものを一つ選んで、実際にAIにやらせてみてください。メールの下書き一通からで十分です。
大きな業務から手をつけると、うまくいかなかったときに「やっぱりAIはだめだ」で終わってしまいます。小さな成功をひとつ作るのが、定着への最短ルートです。
4
効果が見えたら、次の一つへ
一つ目がうまく回ったら、仕分けリストの次の項目へ。「一つずつ、確かめながら広げる」——遠回りに見えて、これが一番早くて、現場も混乱しません。
便利技
「同業ではどう使われている?」と聞いてみる
自分の業務からの積み上げとは逆向きの探し方です。「○○業(うちの業種)では、AIはどんな仕事に使われていますか」と聞くと、世の中の使われ方の相場観が返ってきます。
自分では「AIに関係ない」と思い込んでいた仕事が、よそでは当たり前にAI化されている——ということが、わりとあります。棚卸し(内側から)と相場観(外側から)、両方から挟むと、見落としが減ります。
このガイドの、いちばん大事なこと
- 目的は「AIを使うこと」ではなく、あなたと従業員の時間を、人にしかできない仕事に返すことです。仕分けの基準は、いつもそこに置いてください。
- 何を任せて、何を任せないか——その線を引けるのは、仕事の全体を知る経営者だけです。